学校長挨拶

変化を恐れず 新たな挑戦を続け 未来を切り拓く力を育てる

 江戸川女子は昭和6年の創立以来、「教養ある堅実な女性の育成」を建学の精神としています。女子教育が後回しにされていた時代から崇高な理念を掲げ、時代に合わせた解釈を加えながら伝統と革新を重ね、知性と品性を備えた「自立した人」の育成をめざした教育を実践してきました。


 日々の実践目標となる校訓「誠実・明朗・喜働」は今もって継承されています。「喜働(きどう)」とは造語で、何事にも創意工夫を凝らし、自分にも他人にもより良い結果をもたらすように考え率先して行動することを求めています。与えられた役割であれ、自ら望んだ役割に対しても、自分の意見を持ち、自ら判断し、創意工夫と向上心を持って行動できる人になってほしいという願いが込められています。


 変化を恐れず進化を続けてきた本校は、90周年の節目となった令和3年度には中学に「国際コース」を新設し、さらに令和4年度からは三つの改革に着手しました。


 その一つ目は、平成6年から実施してきた1コマ65分授業の見直しです。45分×1コマと45分×2コマを使い分けるHybrid型授業を展開し、休み時間を挟むことにより集中力を維持し、さらなる学習の定着をめざします。


 二つ目は、90周年記念事業の一環として取り組んできた新校舎の建設。令和4年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことに伴い、6年生の専用棟として自習室や面談室を新たに設け、リラックスできるラウンジを各階に配置するなど、成人を迎える生徒にふさわしい環境を用意しました。


 そして三つ目は、制服のリニューアルです。中高共通のデザインを採用し、ポロシャツやスラックスなどのアイテムを新たに加えて、年間を通して生徒が快適に過ごせるような工夫を施しました。


 本校の生徒一人ひとりが夢や希望の種を育て、高い志を持って未来を切り拓き、達成感と充実感に満ちた幸せな人生を歩んでほしいと願っています。中高6年間はその土台となりますから、好奇心を広げ、チャレンジする姿勢を持ち、「学びの自立」を実践していきましょう。そのための環境を整備して全力で応援していきます。

学校長  菊池 今次