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2024.04.19国際コース

中学国際コース バリ島研修に行ってきました!

3月中旬に、中学国際コースの3年生がバリ島へ研修に行ってきました!

こちらは今後の高校生活やその先の進路について考える原体験とするための英語探求プログラムです。

バリヒンドゥー教の哲学に触れ、多様な価値観や文化を体験することで、今世界で起こっている社会問題を自分事して考えるマインドセットの育成を目指します。

参加した生徒の感想と写真をご覧ください。

【Wさん】
今回、私は5日間のバリ島研修プログラムに参加しました。
私は以前バリ島に旅行に行ったことがありましたが、旅行で行くのと研修とでは全く違ったもので、色々なユニークな体験ができました。

今回の研修では「リジェネラティブ」をテーマとする自然豊かな宿泊施設を基点として、廃棄プラスチックの再生加工施設を見学したり、民族衣装を着てバリヒンドゥー教のお祈りをしたり、現地の方の住居を訪問し交流したりしました。

また、研修中に「ニュピ(静粛の日)」というバリヒンドゥー教の元日がありました。
その日は野外での活動はできなかったので、昼は現地で活動している日本人の方々のライフストーリーを聞き、夜は地域一帯が電気のない中で、満天の星空を鑑賞しました。
このニュピの暮らし方は、何も無い暮らしを体験することで私たちの暮らしを見つめ直すという点でSDGsでも注目されているそうです。

私はこの研修を通してバリのことだけでなく、自分自身への理解も深めることができました。
この1週間は大変なことも沢山ありましたが、それ以上に沢山のことを学べた1週間でした。(正直、最初の2日間は食事や気候などに慣れるのに大変でしたが…)

今回の研修を経験として、忘れることなく今後に活かしていきたいと思います。

【Nさん】
私はバリ島研修プログラムに参加しました。
初めは慣れない環境に適応するのに精一杯でしたが、実際に行くことで新たな発見が沢山あったので、少し紹介させていただきます。

一つ目は環境問題への対応についてです。
二日目に私たちはポテトヘッドというホテルに訪れました。
すごく外見もおしゃれで、色々なインフルエンサーやモデルさんも来ているいわゆる「映えスポット」でもある場所なのですが、一番すごいところはホテルで出る新しいごみの量がゼロなことです!

実際に、ホテルのゴミ問題を担っているチームの皆さんに館内を案内してもらいました。
まず驚いたのはホテルの家具です。椅子や机が全ておしゃれなモザイクアートのような模様になっていました。なんとそれはペットボトルの蓋を再利用しているそうです。
ポテトヘッドではこの様なアップサイクルという方法を使って、ユニークで楽しいごみ問題の解決策をとっていました。
(アップサイクルはリサイクルと違って、例えばペットボトルを別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせることです。)

二つ目は自国の文化についてです。
バリ島の方々はすごく自国の文化を尊重していました。
町を少し歩くだけでも、カラフルなお花で作られた神様へのお供え物が目をひきます。

四日目は、バリ島の伝統的な新年を祝う大切な日、ニュピでした。
ニュピはまたの名を静寂の日といい、家から出ずに一日を静かに過ごすという決まりがあります。
火、電気、ガスも使えないので本当にバリ島から人がいなくなったのではないかと疑うくらい静かでした。

ニュピはみんながその文化を守らなくては完璧な静寂にはならないのに、本当に伝統や文化を重んじていて素敵だと思いました。
一日、車やバスも一切通らないので空気が綺麗で夜に満天の星空が見られました。

最後は自分自身についてです。バリ島研修では沢山の人のライフストーリーを聴くことが出来ました。
その人がこれまでにどんな苦労をして、何を感じて、どうしようと思ったか。とても興味深く、新たな価値観を知る事ができました。
それを通して、私も自身の考え方に向き合うことが出来ました。

私は今の周りにいる人たちに非常に支えられています。
部活動が大変な時は同輩が、悩み事があれば友達が、つらい時は家族がいます。

色々な人たちへの感謝を忘れず、これからの人生も歩んでいきたいです。