【中学理科】特別実験講習 第1ターム3日目「お魚エレベーター(浮沈子)をつくろう」
皆さんは「浮沈子」を知っていますか?
3日目は、ペットボトルとたれびんを使ってオリジナルの浮沈子をつくりました。水を注いだペットボトルに、適度な浮き具合のするお魚型のたれびんを入れます。まずは、ペットボトルの側面を押すと、お魚型のたれびんに何が起きるのか予想を立てました。
さあ、予想通りの現象が生じるでしょうか。
うまい具合に操作するためにはたれびんの中の水の量がポイントです。
生徒皆、水の量を調整しながら、片手の力でも浮き沈みさせるための工夫を模索していました。試行錯誤を繰り返してうまくできたとき、今回も大きな歓声があがりました。
このままの透明なペットボトルとお魚型たれびんでは、味気ないものになります。
夏期講習らしく、海をイメージして思い思いの工夫でオリジナルな浮沈子に仕上げていきました。たれびんを熱帯魚風にしてみた生徒、ペットボトルに海藻やシールを貼ったり、食紅で海の青さを表現してみた生徒もいました。
実験講習ではただ楽しいだけでは終わりません。
そもそもなぜ浮き沈みの現象が起こるのか、たれびんの中の水の量にも着目して考察を進めました。「浮力」などの力の概念は1年生はこれから授業で扱うので難しかったかもしれませんが、2年生の中には力のバランス関係に着目できた生徒もいました。
▲生徒がつくったオリジナル浮沈子たち
~生徒の感想~
(1年生)ペットボトルをにぎったときに中に入っている魚の水の量が圧力によって増えることにとてもびっくりしました。今日の実験で2年生と楽しく交流することができ、とても楽しかったです!
(2年生)浮沈子に入れる水の量によって浮いたり沈んだりすることが面白かったです。浮沈子が上手く浮いても沈まなかったり、初めから沈んでしまったりしたけれど、水の量を調節して成功すると嬉しかったです。
今回はとても身近な現象ですが、その現象を説明しようとすると奥が深いものです。理科で学んできた原理を日常の様々なフシギに適用してみましょう。意外なつながりに気付くかもしれませんよ。
さて、次回は「プラネタリウムで天体観測」がテーマ。
本校に設置されたプラネタリウムで、夏の星空について学びます。お楽しみに!