学習の特色

丁寧で細やかな学習指導を展開

 江戸川女子では毎年、カリキュラムを検討することにより授業のシステムを改良し続けています。この密度の濃い授業と、本校オリジナルのテキストや体験学習を通じて、生徒一人ひとりに対して質の高い学習を実現しています。生徒一人ひとりの学力を「更に上へ」そして「更に伸ばす」を目標に、熱意ある教員スタッフが個々の可能性を最大限に引き延ばします。

補習・講習 「基礎定着とハイレベルへの挑戦」

 中学1年生は、月曜日の5限目に隔週で英語・数学の補習を実施し、定期的に学力の理解・定着度を見直し補います。また、1~6年次(中1〜高3)まで夏休みに10日間(6年次は20日間)、冬休みに4日間の夏期・冬期講習を実施。補習では授業の補足を、講習では授業をよりハイレベルにした内容を扱い、基礎定着から実戦力強化へと確実な実力養成を図ります。

テキスト 「オリジナルの教材で、スキルアップ」

 3年次(中3)から始まる国語の古典で、オリジナルのテキストを使用しています。これは苦手を作りやすい古典文法を無理なく習得させるための細やかな配慮。このほかにも、社会科の手作り教材や数学・英語・理科の資料集・問題集など、各教科でサブテキストを活用し、確かでゆるぎない学力を養成しています。

朝テスト 「日々の積み重ねが、大きな力に」

 朝のHRの時間を利用して、主要教科の小テストを実施しています。1年(中1)は週1回の漢字、2・3年(中2・中3)は週2回の漢字と英検対策、4~6年(高1〜高3)は評論文等で頻出の重要語句や英単語・古文単語・センター対策数学をそれぞれの学年で週1~3回実施。これにより、生徒の家庭学習習慣を身に付けるとともに、基礎的な学習項目の定着率を高めます。

体験学習 「多感な時期に、できる限り多くの体験を」

 校外で行われる自主研修や理科の実験・観察など、自らの目で見、肌で感じる体験学習の場を数多く設けています。社会科では、各学年で年2回の社会科見学(自主研修)を行い、班ごとの事前学習・現地調査を実施。机上に留まらない幅広い学びで、生徒の興味・関心を引き出し、学習意欲を高めます。3年の修学旅行では、奈良現地集合としています。

読書指導

図書室・自習室・ギャラリー

 図書館は陽の光にあふれた明るい色調の空間で、昼休みや放課後になると生徒の姿でいっぱいになります。本を探しに来る生徒、DVDやビデオを見る生徒など楽しみ方はさまざまです。
 それに対して、隣の自習室は落ち着いた色調で、個人個人がそれぞれの学習をする空間として用意されています。試験前に限らず、常に放課後はたくさんの生徒で席が埋まっていますが、暗黙のルールが働いており、決して騒がしくなることはありません。授業のある日だけでなく、夏休みや春休みの長期休業中も熱心に勉強する生徒の姿が見られます。
 

エウレカ

 本校では、読書指導に重点を置いており、『エウレカ』と名付けられた読書システムによって、生徒は自然に本に親しんでいます。
 『エウレカ』とは、古代ギリシアの科学者アルキメデスが浴槽から溢れ出した湯から“アルキメデスの原理”を発見した折り、喜びのあまり叫んだ「見つけた!」という意味の言葉です。読書を通してさまざまな発見をしてほしいという願いが込められています。具体的には、教員や図書室から推薦された本を年間10冊以上読むというものです。ただ、推薦図書というと、どうしてもオーソドックスな堅苦しい本を連想しがちですが、本校の『エウレカ』は読みやすく面白い本をたくさん揃え、まず本に親しんでもらうことを第一の目的としています。
 もちろん、もっと手応えのある本を求めている生徒の興味にも応じられるよう、古典としての評価が確立している本や最近活躍している著者の本などもあります。内容も文学に偏ることなく、幅広い分野からの本を集めています。図書室の本の中でも『エウレカ』の本の読書量が最も高くなっています。

リサーチアクティビティ・小論文

 インプットの後はアウトプットが必要です。『エウレカ』で読書力を付ける一方、本校では毎年夏休みの課題として、中学生はリサーチアクティビティ、高校生は小論文の宿題が出ます。本を読んだり、資料で調べたりして、それを自分の考えとしてまとめる能力、あるいは分かりやすい資料を作成し、相手に伝える能力はとても大切です。 また、これらの指導は、近年急激に増加している大学入試の小論文試験対策へとつながるものです。受験直前に慌てて練習するのではなく、早いうちから自然にその素養を身に付けることにより、余裕のある勉強が可能になります。